5/10〜6/10まで一ヶ月間、カンボジアの孤児院に滞在してきました。
NPOの
自立支援プロジェクト事業の一環で、孤児院の調査が目的でした。
英語もクメール語もわからない、そこの孤児院長が日本語の先生である、ということだけが頼りでした。
体は適応できるかな?ということも少し心配しましたが、それよりも私が仕事をこなせるのだろうか。。。ということが一番心配でした。
出発直前にセアロから「お前がいまさらいろいろやらかしてもなーんにも驚きません。病気だけはしないように」というあたたかい言葉をかけていただき、考えても仕方のない心配はしないでおこうと思いました。
<カンボジア到着>
滞在先のP孤児院はシェムリアップという、首都プノンペンに比べると古代遺跡が似つかわしい、のんびりしたところにあります。
そのなかでも更にのんびりとした郊外の村に孤児院はあり、村の人たちは牛飼いをしたり、畑をしたり、小店をしたりで生計を立てており、孤児院長のSさん曰く、みんな貧しくて、隣の子が飢えていても何もしてあげられないくらいなのです、と説明してくださいました。
<孤児院長Sさんとのコミュニケーション>

当初の予定と違って、行ってみたら孤児院に毎日宿泊できないことになっていたのが残念でしたが、常に予定は変わること、それにどう対応するかを体験させてもらったと思います。
またSさんの家で一般的な家庭の様子も垣間見させてもらえたこと、私たちの支援の目的、これからの協働についての大事な確認などしっかりじっくりと時間がとれたのは良かったことだと思っています。
またSさんもご自身のことや、今のカンボジア全体の現状、これまでの経緯やこれからの展望。。たくさん話してくださいました。中でもポルポト時代の話など、まだまだ生々しく、私より年の若い、当事者の方から直接お話を聞く貴重な時間をいただいたことがとても印象深いです。
そしてそのことが、今の孤児院への経営へとつながっていること、子ども達への愛にあふれる想いを知ることが出来ました。
普段、子ども達の前では厳しいお父さん役ですが、本当は楽しくて、歌が上手で冗談が大好きな方で、移動の車の中や農作業中も歌や笑いが絶えなかったです。また、私が昼寝も水浴びもしないで働いていると、とても心配してくださったり、日焼けしてボロボロになった肌の心配までさせてしまったり、「まるさんは年長者ですから」といつも言ってくださるのが、とても申し訳ないくらい頼りない私でしたが、おかげで楽しく過ごさせてもらいました。
<子どもたち>
泊まりは無理、というところからなんとか10日間は泊まることが出来たのは本当に良かったです。
おかげで、子ども達の本当の顔を見た様な気がします。
それはDAで訪れたときに見せる大人しくてとてもかわいい面の裏側。
けんかしたり、意地悪したり、いじめたり、怠けたり。。。文字にすると、なんだかネガティブですが、どんな国の子どもでもあり、私のなかにもあたり前にある部分。
そんなところを包み隠さずみせてくれたことにより、私も心がどんどん開かれていった気がします。
あるとき年長の女の子が体調不良になり、ずっと辛そうでしたが、誰も彼女の仕事を手伝うどころか、からかったり、仕事をおかまいなく増やしたりしてるのを見て、寂しい気持ちになりました。
また、いつも誰かしらの服が土に落ちていているのに(洗濯ものが乾いて落ちてしまう)泥だらけになってもだれも拾わないのをみて、またさみしい気持ちになりました。
せっかくそうじしてもその上にすぐゴミをすてるし、せっかくそろえた履物の上に平気で自転車で踏みつけてバラバラにしてしまったり。。。
お国柄なのか、と最初は見ていましたが、何も言わず落ちた洗濯を拾い、たたみ、履物を何度でも揃え、ということをずっとやり続けていると、手伝いに来たり、自分からやる子どもも出てきました。
きっかけを作ったり、やり方を示すだけで子ども達はすぐに反応できるんだなぁと思いました。
子ども達に行動が出たところで、Sさんと相談して、いつも先生が子ども達に話すこと、思いやりの心、協力し合うこと、いつも自分や住むところをきれいにすることを「やくそく」という題名にして壁に貼りました。そのことについてじっくり時間をかけて子ども達に話してくださいました。
<ダイレクトアクションに合流して>
6/2から孤児院の滞在を終えて、DAの方に参加となり宿泊も孤児院から20分ほど離れたホテルで合宿です。孤児院からはスタッフのようにいつもお手伝いにくる卒業生1名と高校生の男の子2名が参加しました。
3人は初めての体験に緊張しながらも、興奮気味でした。ほかの孤児院での支援物資配布や、絵本の読み聞かせにも挑戦しました。初めてとは思えないくらいうまく出来て、最初は不安だった子も終わったらとてもキラキラと輝いていて、私も同行の皆さんもそのことを本当に喜びました。

彼らが孤児院の小さい子たちのお手本になっていけるよう手伝うには、まずは自分たち自身の身を正すこと、その様に努力することだと、このDAでは実感しました。
単身の滞在から、今度は仲間との協働です。これをやらなくては、という想いが強いのはいいけど日本人同士語気が強くなって緊張感みなぎるシーンもありました。気持ちの余裕を持ちたいところです。コミュニケーション不足から忘れ物をしてしまったり、Sさんに迷惑をかけてしまったこともありました。
本当に人をサポートするとは、なんとおこがましいことなのだろう。。と感じました。
<終わりに>
首都のプノンペンは見渡すかぎり緑もなく、物やお金がないと生きていけない大都会になりつつあります。物といっても外国からきたものばかり。カンボジア製のものを見ることはマーケットでもほとんどありません。お米すら純粋なカンボジアのものではないということです。

貧しいといいながら、物を大事にできないのを見てこれはなんとかしないと、カンボジアはますますすさんでしまうと危惧しました。
ものを大事にする心は、積み重ねることを大事にすること、丁寧に生きること、他者への思いやりにもつながると思いました。
そしてそれは私たち日本人にとっても課題であると感じました。
だから、学びは同じ。協働し、そして働くことを楽しめる様、共に育て合っていく仲間になれたら、と彼らと生活を共にして感じました。
人々の生きる喜びに貢献できる人を目指して、カンボジアでも、ミャンマーでも、日本でもいろんなところでそれぞれががんばっている。
その想いで、これからもつながっていきたいし、遠く離れてても想いが一緒ならさみしくないよ、と次に会えたら子ども達に教えてあげたいです。
「実はこれはまるを試すためのテストでした」、とDAの最後のミーティングで皆さんの前で亜弥迦さんが笑っておっしゃられました。
結局いつも、何をしても「自分」のことをさせていただいている。。。
たくさんの体験をさせていただき、いつも愛だけを与えてくださるセアロ、亜弥迦さんに感謝します。
日本の仲間、受け入れてくれたP孤児院の人々にありがとうと言いたいです。そして、最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
現在くま選手が単身、孤児院で奮闘中。
毎日ブログをアップしていますのでぜひ、読んでみてくださいね♪
http://orphanage-support.blogspot.com/
ちなみにまるの期間のブログは
こちらです
NPOカンボジア事業報告
http://www.cealo-ngo.org/report/Cam_Jun10.html
6/1〜6/7カンボジアダイレクトアクション報告
http://news.cealo-ngo.org/?eid=1361304